白馬に乗って
頭のイッちまった
そんな王子が
嫁を拉致しにくる
そんな時代
国を挙げて
お隣さんを全力で
罵倒し
排斥し
それで世界が動くと
本気で信じている
そんな時代
被害者面して
人を平気で殺し
犯し
毒を振りまいてそれでも
世界の半分のリ−ダ−だと
本気で妄想出来る
そんな時代
嗚呼罪悪とは何ぞや
俺は覚えているんだ
俺は知っているんだ
少なくとも
欺瞞と偽証で偽装した
極彩色の妄想を
真実と偽り
後に退けない愚か者を
俺は確かに知っているんだ
美酒に酔い
他人を犠牲にして
己の愚かさも見えない
そんな時代
イッちまう脳味噌すらない
そんな動物以下の生き物が
大通りを闊歩している
そんな時代
搾取する側も
搾取される側も
痛みも伴わない
そんな時代
嗚呼罪悪とは何ぞや
俺は覚えている
誰が何を壊し
誰が何を貪ったか
少なくとも俺は知っているんだ
原罪が虚無
罪悪も虚無
罰ですら虚無
考える事が虚数化する
感じる心も虚無へと還る
だって仕方ないだろう?
お前たちが
多分それを望んだのだから