不器用に
前に出たとしても
それが
決して正しい事か
もう
それだって
俺には解らない
啓示を受けて
神の祝福を受け
それを裏切って
意思決定して
上昇して
突き堕とされて
俺は
羨望して憎悪して
絶望して渇望する
仮想と現実の
弱さと仮初めを
両の手を広げて
器用にバランスを取って
渡り歩いて
そんなヤツが
きっと俺の餌になる
消えてしまう
感覚の全ても
何かの
苦痛の源になって
その先に
きっと光があると
誰かが言ったけど
それが戯言だと
俺は知っているんだ
俺は解らないんだ
神の理想とか
悪魔の妄想とか
そういう思想に犯されている
他人に対して反吐が出る
だから俺には解らないんだ
俺の世界は混沌だ
俺の世界が混沌で
その足元も瓦礫の中
砕けて散ばって
もう元の形が思い出せない