貴女は欺瞞に満ちていた
貴女は装飾品だらけで
貴女は極彩色の虚構で
貴女はその全てに
真実を問わず問われず
美徳を背に勝者であり続けた
極彩色の偽善を
その糧として
貴女は「それ」に酔いしれ
暴虐の限りとも取れる
そんな行為ですら美徳に変えて
私は信じる物もなく
私は信じる神もなく
私は信じるという行為を
既に諦めているのだから
刺し貫かれたこの痛みを
貴女は楽しんでいる
この偽物の世界で
この虚構の世界で
この偽善者の世界で
この欺瞞の世界で
この荒廃した世界で
この澱んだ世界で
私にはもう何も見えない
私にはもう何も聞こえない
偽物の痛みで
偽物の言葉を語り
偽物の善意で傷つけ
偽物の愛で自滅する
偽物がまかり通る
偽物を崇拝する
偽物を愛する
偽物を存在させるこの罪悪を
偽物である存在意義が肯定する
私は信じる物もなく
私は信じる神もなく
私は信じるという行為を
既に諦めているのだから
刺し貫かれたこの痛みを
貴女は楽しんでいる