その始まりは
始祖の火炎に
焼き払われ
残骸の
灰に残ったかすかな
記憶の破片
肥大して
膨れ上がった
無駄な装飾をされた
僕そのものを
また焼き払って
思い出したんだ
僕には何もなく
力もなく
ただの
矮小で卑小な
澱んだ血と肉の塊で
僕はただ弱くて
残骸の楽園で
過信し妄想している
壊せ
ただ壊せ
その重なって
不協和音と化した
破壊の果てに
奈落は浮上してくる
神よ
僕はお願いなどしません
僕はお願いなどしません
その御許に牙を叩きつけ
遥か彼方へ
限りなく続く破壊の果てに
僕の楽園は堕ちてくる
AMEN