幻覚で見た風景が
僕の神経を蝕んで
現実は理想を食い殺して
いつまでもただ
血まみれの貴女を
想像して果てる
事実はきっと
僕は薄汚れた部屋の
ベッドの上で独りで
思い浮かべるのは
憎悪と狂想で
モノクロ−ムに沈んだ
僕の世界
もしも僕が帝王だったとして
貴女は果たして僕を愛してくれますか?
何気なく気付いた
狂想で響いたメロディは
何処か懐かしさもあって
それ自体を僕は憎悪して
その幻覚が
僕を蝕んで
あの夜に見た夢の中で貴女は
まるで僕の孤独を癒しながら
僕を切り刻む為に現れた様で
堕ちるところまで堕ちた僕は
貴女に愛されたくて破壊して
それでも
もしも僕がその世界で帝王だったとして
貴女は果たして僕を愛してくれますか?
その想いを遮断し続けた貴女の壁を
いつか貴女ごと破壊出来るのを夢見て