AGE
存在自体は
先駆者として
生まれてきたという
単純明快な呪詛は
我々の前に
確固として立ち塞がり
光明も
確立も
確信が掴めない
足元も不安定な場所で
天を睨み
我々は
未確認な蜘蛛の糸を
我々は
先人を破壊する
「楽園」の概念は
境遇として歪み
蜃気楼の如く
水面の鏡の如く
ただゆらゆらと
不意に振り向けば
阿鼻叫喚の
地雷の埋まった
「 」へ至る回廊
誰かは聖地と
我々は
現地から銃弾を放つ
雑多の犠牲の上に
この感情は成り立ち
世界を敵に回しても
「それ」に価値があると
味方のいない此処で
少なくとも私は信じる
あの子は叫ぶ
美辞麗句を
我等は気付く
「至った地へと
運ぶこの悪路とも言い難い
これらの道は
果たして何の
概念へと通じ
いずれ何者が
悪夢に思い叩き壊すのか?」
我々も
やがては愛憎を感じる
いずれ果てるだろう
その避け難い鉄槌の果て
我々の受け渡す
概念とも呼べる「夢」を
やがて現れるだろう
世代の子等へ残し
雑多の犠牲の上に
この感情は成り立ち
世界を敵に回しても
「それ」に価値があると
味方のいない此処で
少なくとも私は信じる