三池崇史監督作品
本木雅弘・石橋蓮司・マコイワマツ主演
主人公の和田(本木)は中国の雲南省へ翡翠の買い付けに出かけたサラリ−マン
ところが現地で陳(マコ・イワマツ)というガイドと合流した矢先
突如謎のヤクザ「氏家」(石橋)に絡まれる
ヤクザの主張は「お前んとこの会社に貸した金を耳そろえて返しやがれ」
全くわけの判らない主人公は、仕方なくヤクザを連れて雲南省へ入る
山を越え川を越え(笑)
嵐の夜も乗り越えた頃
彼らはようやく目的地である村に辿り着く
その村は古くから「鳥人伝説」が囁かれていて…
「今まで1万回も眠ってきたけれど、一度だって空を飛ぶ夢を見た事がない」
こんな件で始まるこの物語
何となく忘れていたノスタルジ−を感じずにはいられませんでした
とはいえ
マコ・イワマツの怪しい日本語に爆笑出来ました(笑)
「お主いつメシ食いやがるか?」
喧嘩売ってません?
と、突っ込まれてもおかしくない怪しい日本語(笑)
少しずつ精神的に変化していく氏家の様子も見物です
なにより鳥人伝説の真相と、ラストシ−ンの衝撃の映像
この映画は純粋に「空を飛ぶ」という事を追求しているのかなと
それに中国雲南省のゆったりした時の流れ
忙しい日本人の為の映画と言ってもいいでしょう
夢を夢で終わらせず
劇中で少し印象に残った台詞があります
「ねぇ氏家さん…日本にいた頃ってこの時間何してました?明日普段と違う朝を僕らは迎えるんですよね・・・」
これって凄いことだと思いませんか?
旅先でゆっくり出来る瞬間って
きっと心の奥でそんな事を自覚してるからだと思います
皆さんは今宵どんな夢を見て
明日はどんな朝を迎えるのでしょうか?
それは多分かけがえのない事じゃないでしょうか?