泥棒だって1人の人間
世の中明るく気楽に楽しく

オ−シャンズ11・12

スティ-ブン・ゾダ−バ−グ監督作品

出演:ジョ−ジ・クル−ニ−、ジュリア・ロバ−ツ、ブラッド・ピット、マット・デイモン

仮出所中の大泥棒ダニエル・オ−シャン(ジョ−ジ)は妻テス(ジュリア)にも離婚され
人生に潤いを欠いている自分を嘆いていた
そのテスがラスベガスの帝王テリ−・ベネディクト(アンディ・ガルシア)と交際しているのを知ったオ−シャンは
かつての仲間ラスティ(ブラッド)と再会しテリ−ベネディクトに一泡吹かせ、妻とテリ−所有のカジノの現金
1億6000万ドルを強奪する計画を立てる
計画遂行の為オ−シャンとラスティはアメリカ全土からそれぞれの筋のプロフェッショナル
10人の仲間を招集してオ−シャンは奪われた妻とベネディクトの金を狙う!

時は流れ三年後
テスと金をまんまと強奪されたテリ−は独自の情報網を駆使し、オ−シャンと11人の仲間を追い詰めていく
テリ−からの最後通告は「1億6000万ドルと3年分の利子を2週間以内に返却せよ!さもなくば命はない!」という事だった
オ−シャンはかつての10人の仲間を再度招集
ヨ−ロッパへ飛び当座の金を稼ぐ為に盗みに入る
しかしタ−ゲットはすでに「ナイトフォックス」を名乗る盗賊に持ち去られた後だった
さらにはラスティの元恋人でユ−ロポ−ル捜査官イザベル(キャサリン・セタ・ジョ−ンズ)もオ−シャンズ11の追跡に入る
ヨ−ロッパ最強の盗賊に挑戦状を突きつけられ
ユ−ロポ−ル・ベネディクト一味にも狙われたオ−シャンズ11の面々
世界を相手取り彼らは今回の真のタ−ゲット「卵」を奪取出来るのか!?



こういう映画大好きです!

緻密に練られた盗みの計画
各ポジションで各々の役回りをきっちりこなしていくメンバ−達
そして随所にきっちり設けられたジョ−クの数々
最後には観客を欺く大どんでん返し!
「敵を欺くには味方から」とは言いますが

しっかりと騙されました(笑)

オ−シャンズ11のときもそうだったのですが
最後になって解る伏線の数々
完全に予想外の盗みの手口は見事なまでに観客をいい意味で騙しきっています

ギャング映画や泥棒の映画はサスペンス風味に仕立て
下手をすれば話が沈みがちになるような気がしているのですが
※エドワ−ド・ノ−トン主演「スコア」等
この映画にはそういった雰囲気が全くなく
本来悪党であるはずのオ−シャンズ11の面々が
実に気持ちよく盗みを働いてくれています

まだ観た事のない人にこの映画を説明する際
「実写なルパン三世っていう感じ」と俺は説明しています
というか他に例えようがない(笑)
大胆不敵に、かつ鮮やかにタ−ゲットを奪取して去っていく
まるで「捕まえられるもんならやってみろ!」と言わんばかりに
観客としてはまるでその現場に居合わせているかのような臨場感
そして自分が追う側の立場だったとしても
実に気持ちよく「しまった!やられた!」と思えるような手口
銭形警部が何故にルパンを追い続けているのか何となくわかるような気がします

こういった多方面のプロフェッショナルを集結させて
目的を達成させる映画は結構あります
黒澤明の「七人の侍」しかり、ウンナンの「七人のおたく」しかり
こういった映画はそれぞれの個性や特技を存分に生かし
そういう意味で登場人物全員に愛着を持てる
実にいい手法だと俺は思います

ゾダ−バ−グ監督は「機会があったら13でも14でもやってみたい」との事
是非作っていただきたい(笑)
ラスティ−とオ−シャンのやりとりもまだ全部見た気になれません(笑)
他の個性的なキャラクタ−達、叉は新世代のキャラクタ−達ももっと観てみたい!
ベネディクトやナイトフォックスだって負けっぱなしじゃ腹の虫がおさまらんでしょう(笑)

全部を通して言える事は
これは外れ映画ではないし、最後まで決して飽きる事もないでしょう!
「12」はまだ公開されたばかり
¥1800出して今週末は映画館へGO!(笑)