シャングリラ

接続を切られた僕は
未だにエグザイルのまま
意思ならざる
恐怖と
1%に満たない生存確率を
放棄する事も出来ず

650テラバイトのデ−タは
不適切なOSを行き来して
既にロ−ド出来ない
直径5cmの箱

旧式の僕は
バラバラに分解され
パイロットランプは
点滅を繰り返し
打ち棄てられた
リ−ドボックスとしての
命令を受け付けない
最期はせめて

あ−
行き着く先

ここが世界の果て…

エグザイル達は沈黙する

無機質なもの
死骸残骸に囲まれ
18秒前の僕は
この事を予測すら出来ない

選択肢はあと二つ
旧式の僕は想う
「せめて最期くらいは」

あ−
行き着く先
ここが世界の果て…

ただ其れだけを願う

ただ其れだけを想う

あ−
ここが世界の果て…