もうバカかとアホかと(笑)
霊幻道士
1985年 リッキ−チェン監督作品
出演・ラムチェンイン、リッキーホイ、リッキーリュウ他
道士とは(超うろ覚え)
中国道教の司祭の事で、墓の建立における方位術や
風水による占いを行う人の事
この映画では「キョンシ−」という俗に言う「ゾンビ−(吸血鬼でもあるけどね)」を管理し使役し
家々に送り届ける事も行っている
馬車などで運べば良いものをわざわざ死人をキョンシ−にする必然性があるとは思えんのですが(笑)
さてレビュ−を(笑)
説明の時点で突っ込み所が満載なわけですけど
主人公のチェン道士(ラウ)は町の富豪から先祖代々の墓の移転を頼まれる
気乗りしないチェンだったがとりあえず頼みを断りきれず承諾するが
いざ、移転当日
案の定、墓は風水的に最悪の方位で設置されており
先祖の棺桶を墓から出したのだが
棺桶の中の死体はまるで生きているように腐敗していなかった
道士の見立てでは「生前の業が、気脈が最悪の墓に増幅され死人に呪いがかかっておる」という事
先祖の死体はただの死体ではなく、極めて危険なキョンシ−になってしまっていた
そしてその夜、死体は動き出し人々を襲い始め…
死体が動いて人間を襲うのはハリウッドとかにもよくあるパタ−ンですけど
ぶっちゃけ怖くないです(笑)
意図的に怖くないように作ってあるのか
それとも単純にギャグしか思いつかなかったのか(笑)
主人公のチェンも
本来は聖職者なはずですけど
これなら俺でも出来んじゃねぇのか!?ってくらいに
もうバカかとアホかと(笑)
この作品
俺が小学生の頃大ブレイクしまして
当時はキョンシ−を題材にした映画が
それこそ雨後の竹の子のように乱立した時代でもありました(笑)
※有名所だと「幽幻道士」(テンテン)とかね
最初は中国製ホラ−の1分野だったはずなのですけど
次第に「中国のホラ−=キョンシ−」みたいな感じになっていました
ホラ−なはずですが全く怖くないのは
香港映画の陽気さというかそんな物が原因なんだろうですけど(笑)
チェンも主人公で本来はメチャクチャ凄腕の道士なんでしょうけど
なにぶんこのオッサンはツメが甘い(笑)
肝心なとこで焦るあたりどことなくドラエモンっぽいですけどね(笑)
留置場で格子から頭抜けなくなったりね(爆)
彼の弟子の二人(ホイ・リュウ)もいい味出してますし
師匠に似たのか肝心なとこでバカかとアホかと(笑)
チェンもそんな弟子や周囲の人物を指し
「あんのアホが…」とゴネたりしていますが
このオッサンは「類は友を呼ぶ」という格言を知らんのだろうか?
とにかく色んな意味で面白い事は保障出来ます
少なくとも笑えますね(笑)
ホラ−映画で笑いって
もうホラ−映画である事を否定してるような気がしないでもないですけど(笑)
仮にホラ−であるという事を頭から追い出したとして
この映画はどういうジャンルになるのだ?
アクション?
…なんか違うな
大体キョンシ−一匹封印するのに必要なのは退魔札一枚
※代用で額に血の印を押したりする
キョンシ−も機敏な動きをするわけでもなく
ゾンビらしく驚異的なタフネスと怪力、毒爪と牙の吸血攻撃しかないわけで
ましてや「2」では道士はグレネ−ドランチャ−で攻撃してたし(笑)
※既にこの時点で魔物退治ではないような…
霊幻道士ではなく台湾製の「幽幻道士」の方では
「ベトナム帰りのフルメタルキョンシ−が…」
…っておい
どの時代のベトコンだよ!
…しかも「フルメタル」って…(笑)
もうここまで来るとバカとかアホとか通り越してる気がする(笑)
フルメタル極道とか知ってますけど、冷静に考えると普通にありえねぇ…
とはいえ
今の時代でも見てみるとこれが面白い
…「3」は何処かお子様向けという感じがしたが
初代霊幻道士は今でも結構面白く感じます
昔笑ったシ−ンで今でも笑えるんですよこれが
ホラ−とかアクションとかそういう映画と思わず
バタリアン系の笑えるゾンビ映画として見れば今でも充分通用する面白さだと思います