その押し付けがましい善意は
受けて側の苦痛を常に伴い

善行について考える

昨日こういう話を聞いた
白血病かガンの治療で髪の毛が全部抜けてしまった少女
その少女が学校へ行きやすくするために
クラス全員がスキンヘッドにしたんだそうだ

これをどう思いますか?

「美しい友情だね」
なるほど、普通の人はそう言うだろうね
ふざけんなお前ら

俺が思うにそういった行為は
「お前の為にそこまでやってんだから感謝しろ」
と、言われているようなもんだ
そんな押し付けがましい善意は嫌がらせと紙一重という事に気付かないか?
俺は彼女の状況を知らないからだけど
そのクラスメイトとやらは一回でも彼女の見舞いに来ただろうか?
ましてや本人は髪の毛の無い状況を
「もうこうなってしまったんだからしょうがない」
としか思ってないんじゃなかろうか?

俺も昔は入退院を繰り返してたもんです
小児喘息やってまして
毎年この時期になると息が出来なくなってたんですよ
小学校4年のとき
退院の後の社会科の授業で「四日市喘息」を勉強したんですが
教師は俺の見せ場を作ろうとしたんでしょう
「○○、喘息の症状について説明してくれ、お前プロだろ?」
殴りたくなったね
何で他の連中と同じに扱わないのか
余計に自分が他とは違う事を見せ付けられる状況になりゃしないだろうか?
病人にとってそれは完治した後も付きまとうんですよ
小さい子供ならなおさらです

それを見て「素晴らしい友情だ」とか抜かしてるクソったれのお前らもそうだ
そんな事をされて、そういう風に言われて
社会復帰しようとしている人間が喜ぶとでも思っているのだろうか
自分らを見てみろ
アメリカが周囲の国を
「奴らは文明的に遅れている、我々が引っ張らないでどうするんだ」
と言っている時のようにクズい顔をしている事に気付かないのか
自分らが間接的に差別をしている事に気付かないのか
<それが美しい友情だと?
人類愛だと?
お前らにそういう事を言う資格は無い!

俺はそう思う
押し付けがましい善意を勘違いしている様なバカに
何も語る資格は無い
少なくとも俺はそう思う